給湯器の交換・修理業者とのトラブルに要注意！悪質な例を紹介

給湯器の交換や修理では、業者との間でトラブルが起こる場合もあります。給湯器は一般の方が仕組みを理解し、修理をするのは極めて難しく、専門性が高い機器の為、悪質な業者のペースに乗せられて、高額な工事費用を請求されるといったケースもあります。

なかには、電話や訪問で「契約しているガス会社から依頼された」「自治体から委託された」などと身分を偽る手口もあります。

そこで今回は業者との主なトラブルや、悪質な例、トラブルを未然に防ぐ為のポイントをご紹介していきます。「給湯器の交換や修理を依
頼したいがトラブルにならないか心配」という方のお役に立てば幸いです。

給湯器の交換・修理業者とのトラブルは多い？

給湯器の交換や修理に関する業者とのトラブルに関する相談が消費者センター等に相次いで寄せられています。給湯器の交換や修理には、様々なトラブルが多くみられ、2023年度は1099件もあり、前年度の346件の約3倍となっています。残念なことに、一部ではありますが優良業者を装った悪徳業者も存在します。

もし、そのような悪徳業者に交換や修理の依頼をしてしまうと、「不要な修理をすすめられる」「高額な金額を請求される」「手抜き工事をされる」などといったトラブルに発展する可能性があります。このようなトラブルに巻き込まれないようにするには、安易に業者を選ばず、慎重に業者を選定することが重要です。

評判や口コミをチェックしたり、複数の業者へ相見積もりを取るなどしっかりと確認し、依頼することをおすすめします。

給湯器の交換・修理業者とのトラブル例

悪徳業者によるトラブルは数多くあります。ここでは、よくある代表的なトラブル例をご紹介していきます。

押し売り営業

交換や修理の依頼をしてトラブルが発生する場合もありますが、電話や訪問による勧誘を受け、詐欺まがいの契約を強いられるというトラブルが多いです。不必要な修理をすすめられる、給湯器が寿命を迎えた、などという不安を煽るケースがあります。

高額な支払いをした後に、不要な修理や工事であったことに気づき、後悔している方もいます。原則として、使用者の希望なしに、業者による点検が行なわれることはありません。電話や訪問による勧誘は怪しむことで押し売りや詐欺を防ぎましょう。

高額請求

給湯器の交換や修理では、依頼する業者によって工事金額が異なりますが、見積り時に提示した金額よりも遥かに高い金額を請求されるというケースがあります。

高額請求される事例では、見積り内容を「一式」と曖昧に提示し、「実際に工事したところ交換する部品が多くなった」などといって追加工事費を請求してくることもあります。複数の業者から見積りを取るなど、項目や工事内容をしっかり確認し、相場を知っておくことが重要となります。

手抜き工事

無資格業者による手抜き工事にも注意が必要です。給湯器の交換を行なうには「液化石油ガス設備士」「簡易内管施工士」「第二種電気工事士」など、様々な資格が必要となります。しかし、悪徳業者の中には資格を持たずして工事を行う場合があります。意図的に必要な修理をしなかったり、再工事が必要な状態にしておくなどのケースもあります。事前に、「担当業者が有資格者であるのか」「過去の施工実績」などの確認をしておきましょう。

対応が悪い

一部の悪徳業者に依頼してしまうと、「数日連絡がなく、お湯が使用できなかった」「工事担当者の経験が少なく、予定の工事時間をはるかに上回った」などのケースもあります。また、不必要な部品を新しく交換するべきと、しつこく勧誘し、断ると威圧的な態度をされたなどといった事例もあります。

業者とのトラブルを防ぐには？

給湯器の工事には上記でお伝えしたような一部の悪徳業者に依頼してしまうとトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。悪徳業者を見分け、トラブルを未然に防ぐためのポイントを解説します。まずは、給湯器工事の相場を知ることです。

金額が高すぎても安すぎてもトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるので、相場を知り、契約をする前に気づくことでトラブルを予防することができます。そのため複数の業者から相見積もりをとり、比較することが重要となります。各業者にその旨を伝えておくことで、曖昧な項目や追加費用を見抜くことができます。

次に、インターネットで評判や口コミを調べてから、業者を選ぶことも重要です。口コミの総量、施工実績、スタッフの対応、保障やアフターサービスなど、しっかりとチェックすることをおすすめします。

最後に、電話や訪問で点検を持ちかける業者や、点検後に「壊れそう」「今なら割引きする」など強引に契約を進める場合、きっぱりと断りましょう。押し売りや詐欺のトラブルに巻き込まれない為にも、その場ですぐに契約しないことが重要です。