シャワーが途中で水になるのは故障?原因や対処法を解説
シャワーを使っている途中で、いきなりお湯が冷たくなって水になると困りますよね。寒い時期なら体が冷えてしまい体調を崩してしまうこともあります。この記事では、シャワーが途中で水になる原因と、ご自身でできる対処法を解説します。
シャワーが途中で水になる原因
シャワーが途中で水になる主な原因として以下が考えられます。
冷水サンドイッチ現象
お湯を使用している途中に、「お湯→冷水→お湯」と温度が一定せずに切り替わることを「冷水サンドイッチ現象」といいます。お湯と水が交互になるのでサンドイッチと例えられています。シャワーを使用している途中で一旦止めると、お湯はシャワーヘッドの手前でストップし、残ったお湯は余熱で温度が保たれます。
その状態で再度シャワーを使用すると、バーナーが燃焼を始める前に熱交換器を通り抜けた冷たい水が高温のお湯の後に出てきてしまうのです。給湯器の燃焼システムの機能上起こってしまう現象であり、給湯器の故障ではありません。
循環器の不具合
お湯の通り道となっている循環器の不具合の場合もあります。温度設定をコントロールする循環アダプターや給湯器本体の熱センサーに不具合があると、温度管理ができなくなり、設定温度通りのお湯が出なくなり、温かいシャワーが途中で水になるという現象が起きます。また、循環器に原因がある場合、シャワーだけでなく、自動お湯張り機能にも不具合が出る可能性もあります。
連続使用によるガスの供給停止
一定時間お湯を使用し続けると、安全装置が作動しガスの供給が停止されることがあります。ガスメーターのランプ表示を確認し、点滅している場合はガスが供給されていない状態です。ガス供給が停止している場合、ガスメーターを操作し、解除する必要があります。
給湯器の不具合・故障
シャワーが途中で水になる現象は、給湯器本体の故障の可能性もあります。給湯器の寿命は約10年で、10年以上使用していると何らかの不具合が出ることも珍しくありません。
シャワーが途中で水になる場合の対処法
ここからは、シャワーが途中で水になる場合の対処法を解説します。
冷水サンドイッチ現象の対処法
冷水サンドイッチ現象はシャワーを使用した後、少し待っていればお湯が出ます。シャワーからお湯を出した直後は、時間をおいてからシャワーを浴びるようにすれば問題ないでしょう。
また、冷水サンドイッチ現象を防止するQ機能付きの給湯器もありますので、新しい給湯器に交換するという方法もあります。Q機能とは、シャワーを一旦止め、再度使用する際のお湯の温度差を最小限に抑え、温度を安定させる機能です。
循環器の不具合の場合
エラーコードが表示され、循環器の不具合が疑われる場合には、給湯器のリセットなどで解決できる場合もあります。給湯器をリセットしても解決できなければ、専門業者に点検を依頼しましょう。
ガスの供給が停止されている場合
ガスの供給が停止されている場合には、ガスメーターを操作し、復旧作業を行いましょう。
ガス供給の復旧作業は下記手順となります。
①ガスの使用を中止する
②ガスメーターの復帰ボタンのキャップを外す
③復帰ボタンを奥まで数秒しっかり押し込む
④ランプが赤く点灯後、再び点滅が始まるまで3~5分待つ
⑤ガスメーターの復帰ボタンのキャップを元に戻す
赤ランプの点灯がなくなると、ガスの使用が可能になります。
一般的にガス栓は、給湯器本体の下側部分にありますので、確認してみましょう。もし、給湯器のガス栓がどこにあるのかわからない場合、メーカーや契約しているガス会社へ連絡しましょう。
給湯器の不具合・故障の場合
ここまでにご紹介した原因に当てはまらない場合、給湯器本体の不具合や故障も考えられます。ご自身での対応が難しい場合や、原因がわからない不具合の場合、専門業者へ連絡し、点検・修理を依頼しましょう。一般的に給湯器の寿命は約10年ですので、使用年数が長く、不具合が頻繁に起きている場合は交換も検討してみてください。
給湯器の交換・設置業者の選び方
給湯器の修理や交換を依頼する場合、どの業者に依頼すれば良いのかわからない方もいるでしょう。残念なことに、一部ではありますが優良業者を装った悪徳業者も存在します。そのような悪徳業者に交換や修理の依頼をしてしまうとトラブルに発展する可能性があります。
そのようなトラブルに巻き込まれないようにするには、安易に業者を選ばず、慎重に業者を選定することが重要です。給湯器の専門業者や給湯器メーカー、契約しているガス会社など、複数から見積りをとり、料金や作業内容を確認しましょう。
シャワーが途中で水になる場合には
今回は、シャワーが途中で水になる場合の原因と対処法、業者の選び方などをご紹介しました。原因は給湯器の故障以外にもさまざまです。シャワーが途中で水になる現象が頻繁に起こるのであれば、現時点で不具合や故障が起こっていなくても、経年劣化によるトラブルが少しずつ発生する可能性もあります。
給湯器を10年以上使用しているのであれば、交換を検討するのも良いかもしれません。日東エネルギーでは、点検・交換どちらも対応可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。