ガス給湯器の号数って?違いや選ぶ際の注意点など
給湯器は、どれくらいお湯を沸かせるかという能力を号数で表しています。選ぶ号数によって、お風呂やキッチンの使い方に大きく影響します。季節によって水温に温度差がある為、同じ温度設定のお湯でも、沸かせる量が異なります。
ここでは、ガス給湯器の号数の種類や計算方法、給湯器の交換や、号数の変更をする際に役立つ情報をまとめてみました。
ガス給湯器の号数とは?
号数とは、「1分間に水温+25℃のお湯を何リットル作れるのか」を表した数字です。つまり、1分間に2
0リットルのお湯を出すことができる給湯器は20号になります。この号数が大きいほど、一度に多くのお湯を作ることができるのです。
調べ方・確認方法
給湯器の号数の調べ方としては、給湯器本体の前面や側面に貼られている品番(型式)シールから確認できます。各メーカーごとに品番は異なりますが、型式という項目の最初の2桁の数字が号数となります。
給湯器の号数を選ぶ際のポイント・注意点
給湯器は各家庭の世帯人数や使い方によって大まかな目安を号数で表しています。お湯をたくさん使用するご家庭であれば、家族構成人数に応じた号数の給湯器を選ぶと良いでしょう。また、冬場を想定し、具体的にどれくらいお湯を使用するかを想定するのは難しいと思います。ここでは号数によってどのような違いがあるのか、適正号数を算出する計算方法を解説していきます。
一般的な家庭で使用される号数
10号(適切な家族構成人数・1人)単身世帯向け、スポット利用に適している。シャワーの水圧に物足りなさを感じる場合があり、2箇所で同時にお湯を使用するには向いていない。
16号(適切な家族構成人数・1~2人)単身世帯、2人家族向け、シャワーのみだと水圧に問題はありませんが、浴室以外の場所で同時にお湯を使用すると、シャワーの水圧が弱く感じることがある。
20号(適切な家族構成人数・2~3人)キッチン、浴室、洗面所のうち、2箇所同時にお湯を使用してもゆとりがあります。
24号(適切な家族構成人数・4~5人)湯量に余裕があり、冬でもシャワーに加えて、2箇所同時にお湯を使用したり、追い焚きをすることができる。
号数の計算方法
適正号数 =【(設定温度-水温) × 毎分使用湯量】 ÷ 25
例:4人家族を想定(キッチン、浴室、洗面所で同時にお湯を使用することが多い・冬場平均水温5℃)
・キッチン(設定温度35℃・毎分4リットル想定)→【(35-5)×4】÷ 25 = 4.8
・浴室(設定温度40℃・毎分10リットル想定) →【(40-5)×10】÷ 25 = 14
・洗面所(設定温度35℃・毎分4リットル想定) →【(35-5)×4】÷ 25 = 4.8
合計 4.8 + 14 + 4.8 = 23.6
このように、3箇所同時にお湯を使用する場合、適正号数の目安は【24号】ということになります。
※地域や季節に合わせた平均水温(春・夏17℃)に変更し、計算してみて下さい。
※最大給湯能力は、配管状況や給水管の水圧などの要因により異なることがあります。上記算出した数字はあくまでも号数を選ぶための参考目安として下さい。
給湯器の号数は変更できる?
現在使用中の給湯器の号数がわかれば、号数変更をすることができます。「給湯器の湯量に不満があり、号数を上げたい」「子供の進学や就職などで使用する人数が少なくなったので号数を下げたい」など、給湯器の号数を変更するケースは多いです。ここからは、変更する際の注意点などをご紹介していきます。
ガスメーターの能力確認
給湯器と同様に、ガスメーターにも能力があります。一般的なご家庭では、4号(16・20号給湯器)、6号以上(24号給湯器)のガスメーターが使用されています。号数アップをする際は、事前にガスメーターの号数を確認して下さい。※ガスメーターの交換はご契約しているガス会社で対応しています。
集合住宅での号数変更について
マンションなど集合住宅の場合、建屋全体のガス供給量の関係で、号数の変更が禁止されている場合があります。集合住宅での号数変更をご検討する際には、必ず事前に管理人や不動産屋へ連絡し、ご確認下さい。
ガス料金について
ガス料金は、作ったお湯の量によって決まります。16号でも20号でも使用するお湯の量が同じであれば、ガスの使用量も変わりませんので料金は同じということになります。ただし、号数を上げることによりシャワーや蛇口からのお湯の出が良くなる為、お湯の使用料が多くなり、ガス料金が高くなることがあります。基本的には号数を変更しても、お湯の使用量が変わらなければ、ガス料金も大きく変わることはありません。
給湯器を変更する際の注意点
設置、取り外しは専門業者に依頼しましょう。給湯器の工事には、ガス管や水道管に関する資格や専門知識、専門工具が必要となります。ご自身での作業は大変危険ですのでおやめください。また、取り外した給湯器の処分についても工事業者や自治体に確認して下さい。
ガス給湯器に関するご相談なら
今回はガス給湯器の号数について解説しました。
①一般的なご家庭で使用する給湯器の号数は、16・20・24号
②世帯人数や地域、季節に合わせた計算方法を目安にする
③ライフスタイルに合わせて号数変更することは可能
④号数を変更しても、お湯の使用量が変わらなければ、ガス料金も変わらない
お湯の量を左右する給湯器の号数は、給湯器選びの中で重要な要素の一つです。選ぶ号数によって、キッチンや浴室の使い心地が大きく変わってきます。家族構成やライフスタイルに合わせて、適正な号数を選びましょう。
「今の給湯器の号数が適正なのかわからない」「号数変更を検討している」とお考えの方は、ぜひ「日東エネルギー」にご相談下さい。経験豊富なスタッフが現在の状況をお伺いしたうえで、お客様の使用状況に適した号数や工事をご提案致します。