ガス給湯器の主なエラーコードを紹介!対処法も解説
ガス給湯器を使用して、リモコン画面にいきなり見慣れない数字が表示され、不安になったことはありませんか。ガス給湯器に異常が発生した場合、リモコン画面に「エラーコード」と呼ばれる数字が表示されます。
エラーコードが表示されてもご自身で対処できる場合もあります。ここではガス給湯器の主なエラーコードの原因や対処法を解説していきます。
ガス給湯器のエラーコードとは?
ガス給湯器のエラーコードは、リモコン画面に表示されます。使用している給湯器に何らかの異常や故障が発生した場合に、その詳細を知らせてくれる表示です。エラーコードは主に数字で表示され、その数列によって異常箇所を判断することができます。
エラーコードは、国内主要メーカー(ノーリツ・パロマ・リンナイ・パーパスなど)で統一されています。(※一部のメーカー、エコキュートではエラーコードが他のメーカーと統一されておらず、異なる表示方法もあります)
給湯専用は2ケタ、風呂給湯器は3ケタとなっていて、その数字を確認してご自身で対処することも可能ですので、エラーコードについて理解しておくことは大切です。
また、エラーコードが表示されたからといって必ずしも給湯器の故障とは限りません。凍結や台風といった天候の問題や、ガス供給の問題など一時的に不具合が発生し、表示されることもあります。
ガス給湯器の主なエラーコード
エラーコードにはさまざまな種類があります。ここでは各エラーコードの意味と適切な対処法をご紹介します。
11・111
エラーコード「11」「111」が表示されている場合、何らかの理由で給湯器に点火不良が起きています。このエラーコードが表示されると、給湯されない、水しか出ないなどの症状が出ます。
内容:連続給湯燃焼許容時間超過
原因:連続60分以上の給湯
分類:点火不良
対処法:電源をオフにし、時間をおいてから電源をオンにする
12・121
お湯を使用している途中、突然お湯が出なくなり、エラーコード「12」「121」が表示されます。長時間の連続使用、連続使用ガス切れやガスの遮断、大雨や台風などの影響、給湯器本体の不具合や故障、連続90分以上の燃焼をしてしまうと安全装置が作動し緊急停止してしまいます。
内容:安全装置作動
原因:連続90分以上の燃焼
分類:途中失火
対処法:電源をオフにし、時間をおいてから電源をオンにする
14・140
エラーコード「14」「140」は過熱防止装置の作動、熱交換器の破損や寿命、配線の断線、コネクタの不具合などの原因が考えられます。このエラーを解決するには、専門業者による点検・修理が必要です。
内容:過熱防止装置作動
原因:ヒューズ不具合
分類:安全装置作動
対処法:電源をオフにし、時間をおいてから電源をオンにする
29・290
給湯器内部の「中和器」と呼ばれる部品が、経年劣化による損傷、寿命が原因で、このエラーコードが表示されます。また、寒い日や寒冷地で、配管が凍結してしまった場合もこのエラーコードが表示されます。
内容:中和器水位異常
原因:中和器の不具合、または配管凍結による排水不具合
分類:ドレン排水器異常
対処法:電源をオフにし、時間をおいてから電源をオンにする
76・760
給湯器本体とリモコンの通信に何かしらの不具合が発生していることを表すエラーコードです。このエラーコードが表示されると、通常通りリモコンの使用ができなくなってしまいます。
内容:リモコン通信系統異常
原因:経年劣化による配線の断線
分類:通信異常
対処法:電源をオフにし、時間をおいてから電源をオンにする
88・888
お使いの給湯器が、製造メーカーの定める「設計標準使用期間」を過ぎてしまうと表示されます。設計標準使用期間を超え、点検をせずに使用した事で、火災やガス漏れによる爆発、一酸化炭素中毒などの事故が発生する可能性もあります。このエラーコードが表示された場合、すみやかに専門業者へ連絡し、点検・修理を依頼しましょう。
内容:点検時期お知らせ表示
原因:故障ではなく点検時期のお知らせ
分類:標準使用期間超過
対処法:故障ではありませんが、安心して使用するためにも専門業者に点検を依頼しましょう。
エラーコードが表示された場合の対処法
リモコン画面にエラーコードが表示された場合、焦らずに原因を特定し、適切に対処しましょう。エラーコードによっては、給湯器をリセットするだけで解決できる場合もあります。給湯器のリセットは、運転停止確認後、再度電源をオンにし、お湯が出るかの確認をするだけです。電源をオン・オフするだけで解決できるものも多いので覚えておくとよいでしょう。
ただし、リセットを行ってもエラーコードが何度も表示されてしまう場合、給湯器本体が故障している可能性があります。専門業者やメーカーへ連絡し、点検・修理を依頼しましょう。
ガス給湯器のエラーコードが表示された場合には
エラーコードは給湯器の状態を知らせてくれる重要なコードです。エラーコードが頻繁に表示されると、日常生活に支障をきたし、ストレスを感じることになるでしょう。エラーコードが表示されても簡単に解決できることもありますので、慌てずに状況を確認することが大切です。なお、ガス給湯器の寿命は約10年で、長期間使用していると、経年劣化による故障の可能性が高まります。定期的なメンテナンスや設置環境を気にすることで給湯器を長持ちさせることができるでしょう。
エラーコードが表示された場合、まずその内容を確認し、適切な対応をとりましょう。ご自身で対応できるものもありますが、場合によってはメーカーや専門業者でなければ難しいものもあります。
エラーコードが表示され、対応に困った際には「日東エネルギー」にお問い合わせください。給湯器におけるさまざまなご相談を承っております。