給湯器の「ブオーン」の音がうるさい…?原因や対処法を解説
お湯を使おうと思った時に、給湯器から「ブオーン」という音がうるさいということがあり、原因がわからず不安になることはありませんか。
給湯器の内部では様々な部品が動いており、その過程で音が発生します。しかし、そのなかには危険を知らせる「異音」もあるので、「うるさい」ですまさず、確認をする必要があるかもしれません。
ここでは、給湯器から「ブオーン」といううるさい音が発生した際の原因や対処法、異音の種類などを紹介します。異音が聞こえて心配な方は、ぜひ参考にしてください。
給湯器の「ブオーン」の音がうるさい原因
給湯器から「ブオーン」の音がうるさい場合、考えられる理由として大きく3つの原因があります。
自動メンテナンスによる一時的なもの
給湯器には定期自動運転や凍結予防運転といった機能が備わっており、一時的なものである可能性もあります。
自動的にメンテナンスが行われると「ブオーン」という、聞きなれない音が発生することもありますが、1日様子を見て確認してみましょう。
自動メンテナンス中に音が聞こえるだけであれば、あまり気にする必要はありません。
ファンモーターの故障
ガス給湯器には「ファンモーター」という換気扇のような部品が必ずついています。
ファンモーターは運転中、常に動き続け、使用後も少しの間動き続けています。小さな羽を回転させ続ける部品ですので、経年劣化してきます。回転数に異常がみられたり、回転しにくくなっていたりすると運転音が大きくなり「ブオーン」といった異音が発生します。
ファンモーターは正常に点火・燃焼させるために大変重要な部品です。ファンモーターが壊れると、エラーコードが表示され、安全のため動かなくなってしまいますので早めの修理や交換をするといいでしょう。
循環ポンプの故障
循環ポンプとは給湯器を使っている間ずっとではなく、お風呂を沸かす時や追い焚き機能を使用した際に使われる部品です。「ブオーン」といった異音が聞こえる場合は、循環ポンプの故障や経年劣化の可能性が非常に高いでしょう。
循環ポンプは、追い焚きの他に凍結防止運転でも使われる部品でもあり、給湯器が凍結する恐れがあると、浴槽内の水を給湯器内に循環させる自動ポンプ運転を行い凍結を防止します。この時に浴槽内に水が溜まっていないと、異音がすることがありますがこれは故障ではありません。2〜3分で止まりますが、凍結防止や循環ポンプの故障を防ぐためにも、寒い日は水を浴槽に貯めておくと安心でしょう。
「ブオーン」の音がうるさい場合の対処法
「ブオーン」という異音が発生した際、急いで専門業者に点検や修理の依頼をするのもいいですが、ご自身でできる範囲での4つの対処法をご紹介していきます。
ガスの臭いや異臭がしないかを確認
給湯器から異音がする、うるさい場合に、ガス漏れや不完全燃焼を起こしている可能性があります。
その場合は使用を中止し、ガスの元栓、蛇口を閉めて下さい。さらに、周辺にガスの臭いや異臭がしていないかを確認しましょう。
もしガス特有の臭いや異臭がする場合、火災や一酸化炭素中毒、最悪は爆発する恐れもあるため、できるだけ早くガス会社やメーカー、専門業者へ連絡することをおすすめします。
リモコンにエラーコードが表示されていないかを確認
給湯器のリモコンにエラーコードが表示されていないかを確認してみましょう。
給湯器には故障時や危険な状態の際にエラーコードを表示する機能が付いてます。各メーカーや機種によって違いはありますが、取扱説明書に記載してある対処法によって解決できる場合もあります。まずは給湯器本体やキッチン、浴室に設置されているリモコンを確認しましょう。
確認してもわからない場合はメーカーや専門業者へ相談し、点検、修理の依頼をして下さい。
排気口・排気管が塞がれていないかを確認
リモコンにエラーコードが表示されていない場合には、給湯器の排気口や排気管がゴミや枯葉、害虫などで塞がれてないかを確認してみましょう。
ガスが正常に排出できないとファンモーターの動作音が大きくなることがあります。
また、給湯器本体から水漏れしていないかも確認してみましょう。水漏れにより排気口が塞がれてしまう可能性もあります。
給湯器本体の外観や周囲を確認し、目に見える異常がないか確認しましょう。確かめることが難しい場合はメーカーや専門業者へ連絡し、点検の依頼をして下さい。
寒い時期に浴槽を空にしている場合
寒い時期のみ、「ブオーン」の音が発生し、うるさい場合は、給湯器の凍結予防運転が行われている可能性があります。
これは自動で給湯器がメンテナンスを行っている時に発生する音なので心配することはありません。どうしても音が気になる場合、浴槽に水を溜めてみると静かになる可能性があります。
「ブオーン」以外の給湯器の異音
給湯器から発生する異音は、異常や故障を知らせる前兆でもあります。「ブオーン」以外にもいくつかの種類がありますので解説していきます。
なお以下のような異音は基本的に自力での対応は難しいため、すぐに使用を中止し、ガス会社やメーカー、専門業者に点検、修理を依頼しましょう。
「ボンッ」という爆発音
給湯器の使用中に「ボンッ」という小さな爆発音が聞こえた場合、非常に危険な状態です。
不完全燃焼やガス漏れを起こしている可能性が極めて高く、放置し続けると火災や爆発、一酸化炭素中毒といった重大事故になる可能性があります。
「キーン」「カーン」という金属音
この音は「ウォーターハンマー現象」といって、蛇口を閉める際に発生する異音です。
ウォーターハンマー現象とは配管内部の圧力や水量が急激に変化することにより甲高い金属音が発生してしまうことを言います。
こうした金属音を放置し続けると配管にダメージが蓄積され配管の故障、水漏れの原因となります。
「シュー」
給湯器に限らず、水回りの設備から「シュー」という異音が発生する場合は、配管から水漏れが起こっている可能性があります。
水道の元栓を閉め、メーカーや専門業者へ連絡しましょう。
「ガタガタ」
ファンモーターの経年劣化や異物混入など様々な原因が考えられます。
「ポコポコ」「ポコンポコン」
お風呂の追い炊き機能を使用する際に発生します。循環ポンプが傾いてたり、詰まっていたりするとお湯の循環が正常にできずこのような異音が発生します。
給湯器の「ブオーン」の音がうるさい場合には
今回は給湯器から発生する「ブオーン」の音がうるさい場合の原因や、具体的な対処法について紹介してきました。
異音がうるさいなど、給湯器の不具合でお困りの場合には専門業者への早めの連絡がおすすめです。
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